服飾コースで学んで
様々な企業に就職した中間たち
学校では服を作るための型紙作りや
色彩検定のための色に関する知識
実際に服を仕立てる方法を
学ばせていただきました
【場所:学校の教室】
クラスメートのBさん:「先生!ジャケットが仕上がりました」
Bさんが黒板前の教卓に向かって歩いてゆく
先生:「頑張りましたね。着てみてください!」
Bさん:「あれ?先生、腕が上げにくいです」
先生:「Bさん、きちんと採寸をして、パターンを引いたわよね?」
Bさん:「はい」
先生:「見せて。腕が後ろに引っ張られているわね。おかしいわね。Bさん脱いで見せてくれる?」
先生は、Bさんが完成させた
ジーズ風生地で作られたジャケットの
肩周りを確認している
先生:「Bさん!これ左腕と右腕を間違えて縫い付けているじゃないの!」
クラスメート全員の笑い声
Bさん:「えーーー!すごく大変だったのに!」
先生:「大変にきまっていますよ。逆に、よく縫い付けたと思いますよ」
Bさん:「私、腕を外してまた縫うなんて嫌です(泣)」
先生:「大丈夫よ。私が糸を外してあげるから、もう一回縫いましょう!」
先生はすごく優しかった
友達は先生の作業を横で眺めて仕事を見学
バラバラに解体されたジャケットを持って
裁縫テーブルに戻ったきた
そして、もう一度やる気を出して
両腕を胴体部分に縫いつけ始めた
Bさんと同じ裁縫テーブルに座る
私とその仲間たちは
そのBさんを見つつ
自分の服を縫いつつ
会話を始める(↓この後、4行目から会話です)
私たち仲間は
本音と建前を使い分けない
率直な意見を交わし合うタイプの人たちだった
A:「あんたアホちゃう!!あははは」
C:「その間違い私もしそうだよぉ」
D:「Bちゃん早いよ!すごい!私まだ腕の部分の生地の裁断もしていないよ」
E:「そもそも縫ってるときに気がつかなかったの?」
Bさん:「いや、なんか変だなって思ってたよ。上手く胴体部分の丸みに腕の部分のカーブが重なってくれないから、縫い合わせにくかった」
A:「あはははは」
E:「普通そんな間違いしないよ」
A:「そうそう!裁断してある生地を見たら、右腕か左腕かわかるやんかぁ!」
私:「わからないよ!」
未来は誰にも予想はできない
だから
そんな失敗をしてしまうなんて予想はできない
予想が得意で、前もって準備の段階で
失敗を回避できる人もいれば
できない人もいる
できなくてもいいじゃないかぁ!
Bさんや私が
たまに起こしてしまう失敗があったから
「自分にも起こりうるから気をつけよう」と注意をしていたクラスメートも中にはいると思います
わたしとBさんが、作り直しをしている時間に、余った生地で2枚目の服を作ってるクラスメートもいました
私たちの失敗は誰かの成功の元
リアルな情報共有の場が
その学校にはありました
「人の失敗を知ること」
それは、「自分では想像もつかない事態を前もって知ることになるんだ」とこの経験で学ぶことできたので、私は先のキャリアでも「人の失敗を知りたい」と思い応用してきました
例えば、先輩方と交流させてもらう時に「先輩!先輩がしてしまった失敗は何ですか?」と質問するようにしていたと思います
質問をしたら、だいたいその場で
持ち歩いているメモ帳に書き取っていました(このメモをするクセも、中学校のときの塾の先生が叩き込んでくださった独学技術のひとつです)
学校での失敗が就職後もその先のキャリアでも役に立ってくれた学びの多かった職業訓練校
手当が支給されていることもあり
みんなで楽しく切磋琢磨をした訓練期間
その後、卒業した仲間たちは
色んな業界に就職していきます
一人は、テーマパークのダンサーが着用する衣装を、テーマパークでダンサーが実際着用している時や、ショーの前後にお預かりした衣装のお直しをする仕事に従事
一人は、アパレル関係で海外勤務
一人は、和服販売の会社の経理事務に従事
私は、色彩検定で学んだ色の知識を生かして美容業界へ
卒業後は、みんなの仕事が軌道に乗るまで集まっては、各仕事の交換していました
訓練中は
学校で様々な服を制作するので
生地をたくさん買わなければならず
だから少しでもお得な生地屋さんを探して他府県へ出かけたこともありました
車と免許を持っている仲間が
車を出してくれて
2台か3台で生地の買い出しに行き
帰りにみんなで居酒屋さんへ行き
みんなで相談しながら買った各自の生地を机の上に出して広げて
「次はどんな色のお洋服を作ろうか?」と
話し合ったり、試験勉強をしたり
キャリア①②を過ごしてた過去時間の中では想像も予想もしていなかった時が流れていました
私はここでも
キャリア②の時と同様に
経験豊富な年上の女性たちから
学校や、車の中や、ファミレスなどで
服飾以外のことでも
色んなことを教わります
手続をしに行ったあの日
もしも、そのままま帰宅をしていたら
あの担当の方と出逢えていなくて
出逢えていなければ
この学校のことを知らずに
就職していたかもしれない
もしそのような道を辿っていたら
今とは違う過去の時間が存在していたんだと
想像して楽しんでみる
でもその違う道に進んでいたら
今、ご縁のあるお友達とは出逢えていなくって
そう考えると、なぜかちょっと切くなる
未来時間から見る過去時間
未来時間から想像する過去時間
無駄なことをしていると自分で分かってはいても
「のんびりそんなことを考える自由な時間が私は好き」という心の声が聴こえてくるから
私は、その自分の心の声を自分で聴いてあげて
ゆっくりした時の流れを楽しんでみた
ゆっくり立ち止まって
時の流れを楽しんで見ると
違う未来へ続く道が
ある日、突然見えてくることがある
ある日、突然見ず知らずの方からもたらされて見えてくる道もある
どちらの道にも、マルも、バツも
誰にもつけられないし
つけさせない
未来時間は
今、この瞬間から書き換え可能
今、みなさんには
どんな心の声が聴こえているんだろう?
いつか、「私はあの過去時間のあの時点で、あの時点をこういう風に書き換えたから、今はこんな自分がいるんです!」
そんな話を
いつか
みんなでシェアしてみたい、と私は想う
私たちは心の声を聴くプロフェッショナル。私たちは、自分の心の声を聴いて、自分だけの未来時間を作るプロフェッショナルです。さあ、自分の心の声をもっと聴こう!心の声を聴くことに慣れていない方は、毎日、小さな心の声を聴くことから始めるといいかもしれません。Best Wishes,