「大丈夫なの?ミスズ、
その国の人たちと
一緒に住んで」
ミスズ:え?なんの話?
A子:えーだってあの人たち、すごくパーティーするんでしょ?夜寝れる?勉強できる?
ミスズ:そんなにパーティーしないけどね。私のシェアメイトたちは
A子:えーーーでもさ、
ミスズ:しかも、私、どこでも寝らるし
A子:うるさくても?
ミスズ:みんなで住んでるんだから、パーティしたい人としたくない人で
交渉すればいいことじゃない?
A子:何語で会話するの?
ミスズ:英語だよ
A子:なんか安全じゃなさそうだね、あなたのシェアハウス
その当時
クラスメートにいたブラジル人が
学校の授業中に
「俺ら、ブラジル人のこと、猿みたいに思ってません?いつもビーチサンダルに半ズボンにTシャツだし。俺らの国、そんなアマゾンばっかりと違うよ!みんなブラジルにはアマゾンみたいなイメージ持ってて…」
といっていた
そういった先入観を持っていた学生は
世界中にいるのかもしれない
そのブラジル人の男の子は
結構、不快感をあらわに、授業担当先生が言ったブラジルに関することに
「先生もそんな先入観持ってるんですか?」
と言わんばからりに
物申していた
A子もその先入観を持った学生の一人だったと想う
なぜなら
私の大好きなシェアメイトたちに
勝手に猿がバナナを刈り取っていくような
イメージに当てはめて
私を心配してきていたから
それは、本当に私を心配をした言動だったのか
それとも
何が別のことを言いたかったのか
A子のことは好きでも嫌いでもなかったし
そういった意見を持っている人
というだけで
その会話は終わらせた
A子はどこで
その先入観を持ったのか?
その先入観をA子に
植え付けたのは誰なのか
よくわからない
私はオーストラリアから帰国して
ブラジルに行くことになった
そこで、よくその
先入観を持ったA子のことを思い出していた
そして、心の中で
「A子、あなたは機会を逃したかもしれないね。人生を豊かにする機会をね。常識と先入観は自分を守るために必要なものだけれど、もう少し、自分を信じて、自分の感で相手を見極めてみてもいのかもね」
Tシャツを着てて、我々日本人がするような
格好をして学校行ってないからといって
なんとなく不安を感じ
私にブラジル人と住んで大丈夫なのかと聴いてきた
が、そのブラジル人の友達たちは
プール付きの家に住んでいたり
家政婦さん、アイロンがけの家政婦さん、など
担当別の家政婦さんが家にいるような友達
が多かった
ポロという競技を見に連れていってくれた
友達もいた
馬に乗ってするお稽古
どれだけの費用がかかるのか
そのブラジル人の考える安全と
日本人の考える安全は違うのかもしれない
私のいえには家政婦さんはいなかった
A子の家にもいないはず
さてさて、A子は私が見た
ブラジルでの友達の生活状況を見て
同じように、一緒に住むことを拒むのかな?って
考えた
A子は
ただ自分を守ろうとしただけで
と知っているけれど
そんなA子に
「人を先入観で決めつけず
誰とでも話してみて仲良くできたらいいね。世界が広がるよ。人生が何倍も楽しくなるよ」
って言いたいが
そんなA子も
人生を楽しんでいるはずで
余計な一言を言いたくなる自分
を抑えて、ここに書くだけにしておこうと想う
連絡先も交換していなくって
会うこともないから
余計な一言を言う機会もないが
私は、あのオーストラリア留学で
私は、ブラジル人たちに出会い
私は、ブラジルに行かせてもらえることになり
素敵な国と
素敵は人たちに出会えた
サンパウロは東京より発展しているように見えたし
リオデナジェイロのあの陽気なエネルギーを持った場所は、とても特別だった
過去の時間を振り返ると
自分は人と会うために
生まれてきたのかも
しれないと想う
もう、そこを
「なんで私は生まれてきたのか。なんで私は存在しているのか」
時たま考えるそんな問いの
答えとして
行き着いても
いいのかなと
想う、今日のモーニング
昨日のモーニンングに
やってきたクラスメートの声が聴こえる
10歳年下の男の子が
「僕は高校に入学した1ヶ月後に
一度生死をさま良い
その時に
どれだけいっしょうけんめい勉強しても
どれだけ一生懸命生きても
こうやって体を壊すと
何もかも無駄になる
だったら楽しくいきたいと
思った
ミスズさんが
考えていることは
僕も考えたことがある
で、そんなことを
考えてエネルギーを
使うのはやめようと思った」
といっていたあの時間は
ちょうと24時間前だけれど
その声はとても鮮明に
私の脳に響いている
そう
もう
「私が、この地球に生まれてきたこと
それは
色んな人に
会うためだった
そうだったと
一度結論づけてしまおう」
そんな心の声を
聴いた?
もしくは
あのクラスメートの心の声に
自分の心を支配させているかもしれない
だけど
たまには
自分の心の声だけでなく
目の前の人が言っている
話している声に
耳を傾け
そちらに賛同し
自分をそちらに合わせていってもいいとも想う
私たちは
一人で生きているように見える日もあるけれど
やっぱり
みんな繋がっていると想いたい
繋がっていなくてもいい
と思える相手に出会すこともあるけれど
私は、みんな繋がっていると
想っているし
だから
想いを口にするのかもしれない
人とのご縁は
ある場所や人を介して
始まる
喫茶店で
カフェで
お互いなんとなく
話してみたいな
と想い、
どちらかが話かけるところから
人とのご縁が始まることもある
音楽をきくように
心の声も
気軽に聴いて
音楽を
変えるように
心の声も
柔軟に聴き分けて行けたらいいな
そしたら
もっと自由に
色んな場所へ
行けるのかもしれない