前の方の席に座る受講生が
髪の毛をいじっている
山本講師:「前の方の席に座る受講生が髪の毛をいじってったりすると、すごく気になるんですよね」
白星さん:「新人講師が陥りやすい注意点ですね」
山本講師:「僕は、登壇して数年経ちますが、まだ自分の話に集中できなくなる時があります」
白星さん:「皆さん社会人なので、そういった受講生は滅多にいないですよ」
「白星さんのお計らい」だと今ならわかるが、初めての登壇日が近づいていた頃に、白星さんが他の外部講師の方々と話す機会を作って下さった。数回に分けてお食事をご一緒させていただいた。皆さんが担当する講座の内容は様々だったが、改善していきたい点は似ていたようで、「あくびなんかさせない講座をする!」とおっしゃっていた方や、「寝ている受講生がおられたら、その方の座席付近まで歩いて行く」と教えて下さった後に、「私たちの講座は中継で全国の校舎を繋いでいるので、中継カメラの前から離れるのも気が引ける」と、悩みも共有していただいた。その場合、カメラの前からどのように抜けるかも教えてくださった
お食事会の最後はいつも、「接客英会話の講座を受ける方は、会社から受講するように言われた人は少ないと思います。職場からではなく、休日に自主的に受講申し込みをされる方も多い講座なので、皆さん積極的に受講されるはずですよ」というお言葉を掛けて下さり、白星さんは私の緊張を和らげてくださっていた
講師の仕事が始まったのは2017年の3月だったと思う。前もって、先輩講師の皆様が情報共有をしてくださったので、私は登壇中に前列の方の態度が目についてしまい困るということはなかった。他のベテラン講師の人たちは、受講生が楽しく学べる講座に仕上げるのは「永遠の課題」と言って勉強を続けておられた。私もその姿を真似た。ここで身につけた「皆で楽しく学び行動変容を起こす」という視点は、次のツアーコンダクターのお仕事と、その後の専門学校のお仕事のときに役に立つことになる。私は、この時点ではキャリアがどう未来に繋がっていくのかは、もちろん知らない
未来時間は誰にも予想ができない
もし母が私に望んでいたように
お医者さんへの道を志していたのなら
ある程度、未来は予想可能で
あっちにこっちにドアを開けなくても良かったのかもしれない
それでも私は私の心の声を聴いていたかったし、これからも心がYESというものを探していく。もし私がお医者さんで、「この仕事をすることが、私が生まれてきた理由だ」っていう感じの心の声が聴こえてきたのなら、探し物はしない人生だったのかな?とか考える。探し物をして、ここまでずっとずっと職を決めることに焦ってきた気がする。その漠然とした焦りが、2023年の5月頃に突然消えた。理由は仕事中に、「私、これじゃ、ロボットになっちゃう」とふと思って、「奈良へ戻って一からやり直そう」って思ったからだ。道が続いていくことを体験してきたから、また引越しする選択を選ぶのも全く億劫じゃなかった。何を捨てて、何を箱に積めるのか、どうすれば経済的に引っ越しができるのか、わかっちゃってたから億劫じゃなかった。こんな些細なことがわかっても、意味がないように見えるけれど、「わかっているという心の状態」は、焦る自分や迷いそうになる自分に、別の心の声を運んできてくれる。その別の声が「大丈夫。未来時間が待ってくれている」という声。私がいつも聴いてきた声。もしくは聴こうとしてきた声なのかもしれない。聴こうとした自分の心の声の通りに未来時間は作られてきた
人生100年もあるのだから
焦って焦って焦っていた自分を
私は、開放してあげたい
「人生100年時代です!」と言ってくるCMたちに感謝している2024年3月
皆さんにはどんな未来時間が見えていますか?
それは予想可能ですか?
「比べず 焦らず 諦めず」
私たちは心の声を聴くプロフェッショナル。私たちは、自分の心の声を聴いて、自分だけの未来時間を作るプロフェッショナルです。さあ、自分の心の声をもっと聴こう!Best Wishes,
講師時代にお世話になった皆様、心より御礼申し上げます。また、一生懸命受講して下さった皆様、ありがとうございました。